VUI の大雑把な潮流

VUI の大雑把な潮流

音声認識率の向上が、VUIを現実的にした

VUI 自体はなかなか歴史が古く、私も昔、カーナビ等に搭載されているものなどを利用したことがあります。とても使い物になるものではなく、苛立たせる UI でしたね。


でも、VUI が広く注目されたのは iOS4s/5 に搭載された Siri でしょう。

一気にパーソナルスペースにまで距離を詰めた VUI

AI による秘書アプリ Siri

音声コマンドの認識率の向上にビックリしましたし、充分に普及しているスマートフォンに搭載され、手軽に利用できるものになった事は、かなりエポックでした。

Google のアプローチはちょっと違いました。Google Now はユーザーの行動によって、的確な情報を的確なタイミングで提示するというもので、ユーザーの趣向を蓄積している広告会社らしいアプローチです。一部音声コマンドも利用でき、後の Google Assistant の布石となっています。

スマートスピーカーの登場

Siri が VUI のエポックメイクならば、Amazon Alexa は 「スマートスピーカー」のエポックメイクです。
Apple と Google はスマートフォンをプラットフォームにしていますが、「居間の音声アシスタント」というスタイルを発明したわけです。IoT、スマートフォームが具体的になろうとしているタイミングもあいまって、スマートスピーカーと言えば Alexa というブランドを築きました。

Google は 検索、クラウドサービス、Androidというバックエンドに強みがある企業ですから、それらを横断した音声アシスタントとして Assistant を打ち出しました。その据え置き型インターフェイスとして Home が登場しました。

2018年は Apple Home Pod、その他(Line Clova など)も続々登場し、まさにスマートスピーカー元年と言えるかもしれません。

AIスピーカー市場の系譜

人工知能か、それともスキルか?

気になるのが Siri(Home Pod)の方向性です。Siri は一貫して「音声アシスタントではなく、人工知能によるアシスタントだ」と主張しています。Alexa や Assistant が、サードパーティーの開発によって「できること」を増やしていく(音声コマンドを受け取る VUI に過ぎない:人工知能ではない)ことに対して、根本的にアプローチが違います。(今のところ、開発者やデザイナーが影響できる余地が無いように感じます)

居間の一等地

各社は何を競い、奪い合っているのでしょうか?

こういう話を聞きました。
スマートスピーカーを選ぶにあたって、
「Amazon Prime やってるから、どうしても Alexa を選ぶしかなかった」
興味深いですね。

逆もあるのかもしれません。
「Alexa を買ったから Amazonのサービスを利用する機会が増えた」

居間の一等地に鎮座することで、自社のサービスへの利用度や依存度が上がることは期待できますし、サービスとして顧客との接点が増加するでしょう。